腹痛
過敏性腸症候群は、お医者さんから見ても検査を行っても何も異常が見られないのに、下痢や便秘、お腹が痛くなる、ガスがでて仕方ない、という症状が日常的に出る疾患です。

日本人の10人に1人は、過敏性腸症候群の症状があると言われています。

IBSは、Irritable Bowel Syndrome の頭文字を取っています。

過敏性腸症候群という名前が出来る前は、胃腸が弱いから、気のせいだから、とかたずけられてしまい、何の対策も行われなかったそうなので、人知れず苦しんでいた人も多いと言われています。

私も、過敏性腸症候群のような症状が出る経験を何度もしたことがあるので、ひとごとではないように思えます。

4種類の過敏性腸症候群の症状(下痢型、便秘型、交代型、ガス型)

過敏性腸症候群には、4つのタイプがあります。それぞれ説明していきます。

4種類とも、腹部膨満感や不快感が共通してあります。


下痢型

ストレスを感じる場面になると、腹痛・下痢が起こりトイレにかけこんでしまう。

それが1回だけでなく、何度も繰り返してしまうという感じです。

テスト中や授業中、電車に乗っている途中、不規則な仕事や食生活、ストレスなどが要因で引き起こされます。

出ると割とすっきりします。男性に多いと言われています。

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便秘型

便が固くてふんばっても出ない、出てもコロコロとしたウサギの便とか、ゆるめの便がちょこっと出る。

なかなか便秘が解消されずに苦しんで、下剤や便秘薬に頼ってしまうことも。

お腹ぽっこりでスッキリしない日が続きます。女性に多いです。


交代型

下痢型と便秘型が交互に繰り返される症状。

下痢が数日続いたと思ったら、今度は数日便秘で出ない。

4つのタイプのうちもっとも多いと言われています。

出て苦しんだり、出ないで苦しんだりとなかなか忙しいです。


ガス型

最初は、下痢・便秘・交代の3種類だったのですが、あとからガス型も追加されました。

これは、ガス(おなら)がよく出てしまい、我慢もなかなかできずに出てしまうというもの。

しかも、腸内環境が悪いためか、とても臭いガスが多いです。

下痢・便秘・交代型と組み合わせで症状が出てくるケースも多いです。


過敏性腸症候群(IBS)の最大の原因・ストレスや性格

過敏性腸症候群の症状が起こってしまう、一番の原因と言われているのがストレスです。

性格的にもストレスを抱え込んでしまう人がなりやすいと言われています。

まじめで完璧主義、人の目が気になって仕方ない、責任感が強い、小さなミスも気になってしまう、不満を言えずみんなに合わせようと努力する、言いたい事が言えない、他人とのコミュニケーションがうまくいかない、などなど。

人は誰でもストレスを多少感じますが、それが解消されずに積み重なっていくと、体に現れてきます。

過敏性腸症候群も、ストレスが腸に刺激を与えてできたものと見て良いと思います。

精神的ストレスによる便秘10項目@ちょこっと解決法も


その他の原因

精神的なストレス以外では、以下の原因があります。

他の病気の原因や要因ともなっており、1つではなく、複数の原因がからみあって過敏性腸症候群が起こっていると言えます。

不規則な生活や睡眠時間

忙しい仕事をしていて、睡眠時間があまり取れない、残業でいつも帰りが遅く疲れがたまっている、夜がぐっすり眠れないなど、精神的にも肉体的にも疲労が解消されないでいると腸にも影響が出て、腸の働きが鈍くなって便秘になったり、逆に活発すぎて下痢になったりします。

長時間のデスクワークだと、運動不足や肩こり・腰痛などにもつながり、腸以外の体全体の影響もあります。

また、忙しすぎてトイレに行くタイミングを逃してしまい、我慢してしまうなどがあると、脳から腸への便を出す指令が出なくなって便意があまりでなくなるという現象も起きます。


腸に刺激を与える食べ物

カレーなどの辛いものや、コーヒー、冷たい飲み物、熱すぎる飲み物など。

とても美味しいものですが、腸がびっくりして下痢を起こしたりしますので、過敏性腸症候群の方は控えめに食べたほうがいいです。

肉類(揚げ物など)や甘いもの・脂肪類(ミルク、生クリーム)は、腸内の悪玉菌を増やすことが多いので、おならが臭くなります。

でも、我慢して食べないでいると、ストレスがたまって過敏性腸症候群に影響を与えたりしますので、食べ過ぎない程度に気を付けましょう。


食べ過ぎ・偏食・食事時間

食べ過ぎが原因で、胃腸の食べ物の消化活動が追い付かなくなったり、食事のバランスがかたよっている、食事の時間がバラバラなど。


喫煙・飲酒

タバコや過度の飲酒は、腸はもちろん体全体にも良くない影響を与えます。

ストレスともつながっていることが多いので、両方からのアプローチが必要になるかもしれません。


体を冷やす

体が冷えると、腸など内臓が冷えることにつながり、血液のめぐりや代謝が悪くなります。

女性に便秘が多いというのは、女性に冷え性が多いという理由もあります。


過敏性腸症候群(IBS)の対策


生活習慣の改善

早寝早起きで規則正しい生活を送ることが、まずは第一歩となります。

とくに会社勤めの方はこれが大事になります。

朝、トイレに行く排泄リズムを作るには、早く起きて朝ご飯を食べることとセットになっているからです。

そして夜に深い睡眠をとれることは、脳や体をリラックスさせることにつながり、腸の動きも良くなります。

朝、何か食べると調子が悪くなるという方は、白湯を飲んだり、青汁や野菜ジュースなど飲み物だけでも摂取すると良いかと思います。


適度な運動をする

1日30分以上のウォーキング、ラジオ体操、ストレッチ、ヨガなど、体を鍛えることが腸を鍛えるのにもつながりますし、ストレス解消にもなります。                                               


食事のバランス改善

肉ばかり、野菜ばかり、ではなく何でもバランスよく食べることが、体内環境を整え、腸の中での便を作るのにも役立ってきます。

便秘の種類によっても多少ちがいますが、基本的には野菜などの食物繊維を多く取り、乳酸菌などの発酵食品を摂取したり、水分を多めに摂取したりします。

また、下痢型の過敏性腸症候群に合ったサプリメントもあります。

食事だけで良くならない様なら、検討してみてはいかがでしょう。

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薬物療法

生活習慣の見直しや運動でも改善が見られなかった場合には、薬を使って排便のコントロールをします。

緊張をほぐすための抗不安薬や、抗うつ剤、自律神経のバランスを整える自律神経調整薬などが使われます。

胃腸の消化機能を助ける薬、胃腸運動の活発化を抑える薬もあり、便秘や下痢などの症状に応じて処方されます。

便秘と下痢の両方に作用する薬もあるようです。

自分で市販薬を買って使う場合には、医師に相談してからが良いと言われています。

長期の使用によって副作用が出たりするので、気を付けなければいけないからです。

漢方薬は安全とか、効果があるといった意見もありますが、こちらも1度、医師の診察を受けて相談してからが良いです。

原因によっては別の対策が良い可能性もあるので、自己判断で新しい薬を買うのはなるべくやめましょう。

過敏性腸症候群への理解があり、信頼できる医師を見つけておくのが大切です。


ストレスを発散したり、考え方を変えること。

過敏性腸症候群だから、こんな風にイヤな目に合うんだと思うこともあるかもしれませんが、それでもいいじゃないかと、それがなんだと症状を受け入れて、良い意味で図太く考えるようにする、というのも過敏性腸症候群をやわらげる対策となります。

小さいころにイヤな出来事があってストレスでお腹を壊すパターンが出来ている場合に、大人になってもそれが続くことがあります。

カウンセリングなどで相談して、そういうパターンに気付いたり、日頃のストレスの考え方を話すだけでも、気持ちが軽くなって症状が良くなるケースもあります。


他の病気の可能性もあるので注意

症状だけを見て、私は過敏性腸症候群だ!と自己判断で決めつけてしまうのはきわめて危険です。

なぜなら、似たような症状がある病気の可能性だってあるからです。

便秘と下痢を繰り返す「交代型」の場合は、過敏性腸症候群ではなく、大腸がんの可能性もあります。

大腸の中にがんができて、便が通りにくくなり便秘をして、便をなんとか通そうとする働きで下痢が起きたりするからです。

便秘の人は大腸がんになりやすいのか?!大腸がんってどんな病気?

また、出血や血便があるときは、潰瘍性大腸炎や大腸憩室、胃潰瘍、十二指腸潰瘍、大腸ポリープ、クローン病、感染症胃腸炎という病気の可能性もあります。

腹部のしこりがある場合は、腫瘍や子宮ガン、子宮筋腫、卵巣脳腫、胃や肝臓・膵臓の炎症などの恐れもあります。

排便の様子がおかしいという場合は、医師に診断を受けて過敏性腸症候群なのか別の病気なのか、はっきりさせてから対策を考えましょう。

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