うつ予防に効く乳酸菌サプリやヨーグルト
うつには乳酸菌が効果があるとして、NHKの番組等でも話題になりました。

うつと乳酸菌の関係を、うつの原因と症状から見てみましょう。

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うつの原因と引き起こされる変化


うつ病とは、うつになりやすい性格の人がストレスを受けて発病する病気だと考えられています。

ストレスを受けた結果、脳内の神経伝達物質のうちの「セロトニン」「ノルアドレナリン」の量が減少し、前頭葉の部分の血流や代謝が低下する状態になるようです。

うつを治療する方法は「うつになりやすい性格を変える」「ストレスの原因になるものを減らす」など、直接の原因であるものを減らしたり除いたりすることによって改善を試みる方法があります。

プラスアルファの考え方として、脳内の神経伝達物質の量を正常に戻してあげたらうつの症状は軽くなるのではないかという考え方があります。

うつ状態になると減少するセロトニンやノルアドレナリンは、幸福感を味わわせたり前向きな気持ちにさせる効果があるといわれている神経伝達物質です。

乳酸菌がうつに効果があるといわれるのは、乳酸菌はセロトニンの分泌に大きくかかわっていると考えられているからです。


うつになりやすい性格とは?


責任感が強すぎたり、限界まで頑張ってしまう正直で几帳面、仕事熱心な性格のことだととらえられています。

特に、人間関係を大事にしすぎるあまり、自分のことを主張できず、一見社交的に見えるのに実は気の使い過ぎで心身をすり減らしてしまう性格もうつの症状が出やすいと考えられています。

うつになりやすいストレスとは?


環境によって与えられるストレスがうつに結びつきやすいとされています。

会社勤めの方ならリストラや異動、単身赴任などの仕事を取り巻く環境の変化がそうです。

女性だと妊娠や出産、介護に伴う退職などがこれにあたります。

もちろん、男女問わず配偶者との離婚や相手に先立たれるなどの大きな環境の変化も多大なストレスの原因となります。

環境でない変化としては、病気や女性の更年期障害などがこれにあたります。

病気からくる気の落ち込みなどがストレスの大きな原因になるものもありますし、パーキンソン病や脳疾患、間接リウマチや甲状腺の疾患等、直接ホルモンや脳に影響を受けてしまう病気もうつに結びつくことがあります。

うつの治療は何のためにするの?


うつ症状に思い当たるものがあったら、早く治療するのがおすすめです。

その症状自体が大変つらいものであるだけでなく、自殺の原因にもなってしまうからです。

日本の自殺の半数はうつが原因なのではないかと推測されているということです。

うつの治療は、カウンセリングなどでストレスの原因などを探るのと並行して、セロトニンやノルアドレナリンの分泌を促す薬物治療をすることもあります。

うつの症状とは?


体に出る症状(身体症状)と、心に出る症状(精神症状)があります。

身体症状は睡眠障害や疲労感、倦怠感などが挙げられます。

寝ていないから眠いはずなのに眠さが来なかったり、味がわからなくなってしまったり(味覚障害)など、ちょっとおかしいなという状態が頻発します。

精神症状は感情が落ち込み、意欲がなくなり、決断力や判断力が低下したりするものが挙げられます。

どちらも日常よくありがちな「落ち込み」だったり「体調不良」だったりするため、初期症状を見落としてしまい、気が付くと「どうしても会社に行きたくない」「生きていたくない」などの重い症状になってしまいがちです。

このような状態が朝ひどく、夕方になるにつれて軽くなっていくようでしたら、それはうつ病の兆候かもしれません。


腸内フローラとうつの関係


腸内フローラの状態がうつと関係あるといわれるのは、うつの症状ともいえる「セロトニンの分泌減少」に対して腸が深く関与していると考えられているからです。

セロトニンは腸で作られる!


セロトニンには2種類あります。脳で作られるセロトニンと、腸で作られるセロトニンです。

人間の体内にあるセロトニンのうち、脳で作られるセロトニンはわずか5%、腸で作られるセロトニンは95%と言われています。

脳で作られるセロトニンと腸で作られるセロトニンはお互いに機能が違い、腸で作られたセロトニンが脳へ行ってうつの改善に働くことはありません。

ではなぜ腸でセロトニンを作ることが「うつ」と深く関係するのでしょうか?

うつの状態は脳内セロトニンが不足している状態です。脳内セロトニンの原料となるのはトリプトファンというアミノ酸です。

ビタミンB6も必要だと言われています。腸内セロトニンは腸をうまく動かし、消化吸収を調節する役割を担っています。

腸内セロトニンの状態が悪くなると、脳内セロトニンの原料になるものがうまく消化吸収されず、結果的に脳内セロトニンを作り出す働きもうまくいかなくなるのではないかと考えられています。

腸内セロトニンは不調になると過剰分泌されるため、腸の蠕動運動を過敏にさせてIBS(過敏性腸症候群)を引き起こします。

腸のセロトニンは、腸内環境が正常ならば正しく働きます。

そのため、脳内セロトニンが不足してしまううつの状態の時は腸内セロトニンを正常に分泌し、消化器を整えておくことが必要なのです。

腸内セロトニンは小腸にある腸クロム親和性細胞が作ります。

腸クロム親和性細胞がきちんと働くためには、小腸に働きかけるタイプの乳酸菌がおすすめです。


うつ予防に効果的な乳酸菌サプリはある?


「効果がある」とうたっているものもありますが、大方は「直接的な効果があるとはいえない」という見方が強いようです。

効果があるというものは、説明書きを読んでみると「腸でセロトニンを作るので、脳のセロトニンを増やせます」のようなものが書いてあることが多いのです。

ですが、研究によって、脳内セロトニンと腸内セロトニンは全く別物だということがわかっています。

しかも、腸内セロトニンは脳の関門を通り抜けられないため、腸内で作られたセロトニンが脳に届いて脳内セロトニンの代わりになることはありません。

乳酸菌サプリメントで「うつに直接的な効果がある」と言えるものはなく、専門家も「乳酸菌でうつが治るというのはあおりすぎ」という警鐘を鳴らしています。

では全く効果がないのかというと、そんなことはありません。

乳酸菌で腸を整えておくことにより、腸内セロトニンが正常に分泌されると脳内セロトニンを作る原料を効率よく吸収することができます。

この場合は、栄養吸収機関である小腸の調子を整えられるサプリメントが効果的です。

もう一つ別の見方もあります。腸は脳と密接に結びついています。

交感神経と副交感神経のバランスをとっているのも腸だと言われます。

交感神経と副交感神経を合わせて自律神経という呼び方をしますが、自律神経がコントロールできなくなってしまうとうつの症状になるといわれています。

腸を整えることによって自律神経を整え、また脳内セロトニンの産生を促せるよう、きちんと栄養分が吸収できる腸を作ることがうつ病予防に役立つと言えるでしょう。

うつ病は、その人の性格と周囲の環境によって発症しやすい病気です。

性格、環境が与えるストレスは、腸を強くしておけば跳ね返せるというものばかりではありません。

ストレスの原因になっているものに早めに気づき、元気なうちに対処を考えておくことが何よりも大切です。

おかしいなと思ってからでは遅いこともあるので、早め早めの対策を考えましょう。

うつの怖いところは、症状が出たときには疲れ切った感じになってしまっていて、「何も考えられなくなる」「前向きな思考ができなくなる」ところです。

元気で前向きな思考ができているときにこそ、いろいろと予防策を講じておきましょう。

乳酸菌も万能ではありませんが、うつにならないように気を配る習慣の一つとして取り入れてもよいかもしれません。

くれぐれも、乳酸菌が直接の予防になるわけではないので、「乳酸菌を摂っているからこのくらいのストレスは大丈夫」「まだ頑張れる」と思わないようにしましょう!

ビフィズス菌:うつの予防効果


ビフィズス菌さえとっていればうつにならないというわけではないのですが、うつ病患者の腸内にはビフィズス菌が極端に少ないことが発表されています。

国立精神・神経医療研究センターとヤクルトの研究所の共同の研究です。

もともとビフィズス菌が少ないからうつ病になったのか、それともうつ病の患者さんは何らかの理由でビフィズス菌が少なくなってしまうのかまではわかっていません。

ビフィズス菌が多ければうつ病にならないのかなどもまだ解明されてはいないのですが、一つのアプローチとしてビフィズス菌を腸内に増やしてあげることによって間接的にうつ病が良くなることもあるのでは、と考えられているようです。

ビフィズス菌は人間の腸の中にいる善玉菌のうち一番多い数を占めているといわれます。

乳酸菌と一緒のものとしてくくられてしまうことも多いですが、厳密には違う細菌に分類されています。

ビフィズス菌には腸内で悪玉菌の増殖を抑える効果があります。

また、善玉菌を増やす効果もあるため、腸内の環境を善玉菌優位の正常な状態にすることができます。

赤ちゃんは生後すぐ、母乳しか飲んでいない時の腸内状態は大変良いのですが、これはほとんどがビフィズス菌です。

ビフィズス菌は加齢によって減少することがわかっています。

うつ予防のためだけでなく、心と体を健康に保つためにも摂取した方が良い乳酸菌です。

乳酸菌革命:多数の乳酸菌が入っているサプリ


乳酸菌革命は16種類の乳酸菌を含む乳酸菌のサプリメントです。

特徴は、多種類の乳酸菌を一つのサプリメントで摂取することができること。

それに加えて、「腸内に生きて届く乳酸菌」を追及しているところが特徴として挙げられます。

乳酸菌は熱と酸に弱く、消化液によって死滅してしまう種類がほとんどです。

植物性乳酸菌は酸などに強いため、生きて腸に届くことができるのですが、環境が違うため腸内で増殖することは難しいと言われています。

腸内で増殖しやすい動物性乳酸菌を増殖させるには、腸まで生きた状態で乳酸菌を届ける必要があります。

生きて届きやすい有胞子乳酸菌をはじめとして生命力の強い乳酸菌を、さらに耐酸性カプセルに包んで飲めるようにしたのが乳酸菌革命です。

腸の調子を手早く整えるのに最適なサプリメントだということができます。

バナナヨーグルト:うつの予防効果


バナナヨーグルトとは、文字通りバナナを切ったものをヨーグルトであえて食べるというものです。

これは、脳内でうつを改善する「セロトニンを作る」ということに着目されたメニューです。

バナナには、ビタミンB6と炭水化物が含まれています。

セロトニンを産生するのに必要な栄養素は、トリプトファンとビタミンB6です。

トリプトファンはヨーグルトに含まれています。

セロトニンを生み出すのに必要な栄養素が詰まっているものとしてバナナヨーグルトは脳内でセロトニンを作り出す効果が期待できます。

セロトニンの原料となるトリプトファンはヨーグルトにも含まれていますが、さまざまな食べ物に含まれています。

魚や肉に多いのですが、かつおやまぐろ、牛や豚のレバーなどに多く含まれています。100gのヨーグルトにトリプトファンは47㎎含まれていますが、かつおやまぐろには300mg、牛や豚のレバーには290mg含まれています。

バナナヨーグルトでも効果はありますが、バランスよく肉や魚のデザートとしてバナナヨーグルトを楽しむようにすれば、よりセロトニンの産生を助けることができるようになります。

肉は悪玉菌を腸内で増やしてしまう傾向があるといわれていますが、ヨーグルトを食後に食べることによって悪玉菌を減らしてくれる効果も期待できます。

ギリシャヨーグルト:うつの予防効果


ギリシャヨーグルトとは、通常のヨーグルトの水分を水切りすることによって抜いたヨーグルトです。

濃厚でうまみも強いことで知られています。

善玉菌を増やす効果があるのはヨーグルトに含まれている乳酸菌ですが、ギリシャヨーグルトは水切りの際に乳酸菌がホエイ(上澄みとなる水分)とともにある程度抜けてしまうのです。

全部ではありません。

ホエイに乳酸菌が含まれていることは、ホエイ自体を種菌として作るヨーグルトがあることからもわかります。

家でギリシャ式ヨーグルトを作って、ホエイもドリンクとして有効利用するなら乳酸菌も豊富に取れますが、ギリシャヨーグルトだけを食べるなら、ホエイの成分も含まれている通常のヨーグルトを食べた方が良いと言われています。

R1ヨーグルト:うつの予防効果


免疫力をアップしてインフルエンザなどの流行などから体を守る目的で作られているヨーグルトです。

小腸を整える目的が主なのですが、腸内環境の改善効果もあります。

免疫力が強い人はストレス耐性も増えるのではという考え方もありますので、免疫力をR1ヨーグルトによってアップするのもよい考え方かもしれません。